そばの育て方|初心者でも簡単!痩せた土地でもよく育ち、収穫後は自家製そばを楽しもう!
こんにちは!
今回は、日本の伝統食材である「そば(蕎麦)」の育て方をご紹介します。
そばは肥料が少ない痩せた土地でもよく育ち、育成期間が短いため家庭菜園でも人気の作物です。自分で収穫してそば打ちまでできたら感動モノですよ♪
そばの基本情報
- 科名:タデ科
- 原産地:中国南西部
- 生育適温:15〜25℃
- 栽培難易度:★☆☆(初心者向け)
- 収穫までの日数:約70〜90日
- おすすめ品種:信州大そば
栽培スケジュール
- 種まき:4月中旬〜5月(春まき)、7月中旬〜8月中旬(秋まき)
- 収穫:種まきから約2.5〜3か月後
※写真の種は、山形のお蕎麦屋さんで頂いたものです。お蕎麦屋さんですが、山形B級グルメの「鳥中華」が美味しいお店です。
そばの育て方(畑編)
土づくり
そばは痩せた土地でも育つため、過剰な肥料は不要です。植え付けの2週間前に軽く耕し、必要であれば苦土石灰をまいてpH6〜6.5程度に調整します。
堆肥は控えめでOKで、元肥として少量の化成肥料(50g/㎡)を施す程度にしましょう。
種まき
畝幅60cm程度で1条または2条のすじまきが一般的です。深さ1〜1.5cmの浅い溝に3cm間隔で点まきし、覆土して軽く鎮圧します。
発芽までに乾燥しないよう注意しましょう。
間引きと管理
発芽後、本葉2〜3枚で間引きを行い、株間を5〜10cmに調整します。風通しをよくすると病害虫予防にもなります。
そばは成長が早いため、草丈20cmを超えたあたりから雑草が生えにくくなります。
水やり
基本的に自然雨でOKですが、乾燥が続く場合は軽く水やりしましょう。特に発芽直後と開花期は乾燥に注意が必要です。
花と実の様子
種まきから約30日で開花が始まり、白く可憐な花が咲きます。花後に黒く硬い三角形の実がつきます。
収穫
開花後40〜50日で実が黒く熟し、半分以上の実が黒くなったら収穫の合図です。株ごと引き抜いて乾燥させ、実をこすり取って脱穀します。
ベランダ・プランター栽培はできる?
可能ですが、プランターでは収穫量がかなり少なくなります。花を観賞したり、少量収穫を楽しむ程度と割り切りましょう。
- プランター:深さ20cm以上、幅60cm以上推奨
- 土:野菜用培養土または赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1
- 肥料はごく少量に
育て方のポイント&注意点
- 肥料は控えめに:肥料が多すぎると倒伏(倒れる)しやすくなります
- 乾燥と風に注意:発芽と開花期の水切れと強風は実付きが悪くなります
- 病害虫は少ない:風通しと日当たりが良ければ基本的に強い作物です
収穫後の楽しみ方
収穫した実を乾燥・脱穀して、石臼や家庭用ミルで粉にすれば、自家製そば粉ができます。
簡単な手打ちそばのレシピも一緒に紹介しておきます。
【簡単】家庭でできる手打ちそば
材料:そば粉100g、小麦粉20g、水50〜60ml
- そば粉と小麦粉を混ぜ、水を少しずつ加えながらこねる
- まとまったら30分ほど寝かせる
- 打ち粉をして薄くのばし、細く切る
- 沸騰したお湯で2分ほど茹でて完成!
まとめ|そばは丈夫で育てやすく、自家製そば粉づくりも楽しめる!
そばは、比較的手間がかからず、痩せ地でも育ち、短期間で収穫できる優秀な作物です。
育てた後に自家製のそば粉で手打ちそばを楽しめるという「収穫後の喜び」も大きく、家庭菜園の楽しさを広げてくれます。
畑でもプランターでも、ぜひチャレンジしてみてくださいね!