太陽光消毒(太陽熱消毒)の方法|家庭菜園でもできる!連作障害や病害虫を防ぐ土づくり
野菜を育てていて「連作障害が出た」「土にコガネムシの幼虫がいた」など、土壌のトラブルに悩まされたことはありませんか?
そんなときに役立つのが「太陽光消毒(土壌太陽熱処理)」です。太陽の力だけで土の中の病原菌や害虫を減らせる、家庭菜園におすすめの自然な土壌改良方法です。
太陽光消毒とは?
太陽の熱を利用して、土の中の病原菌・害虫・雑草の種などを高温で死滅・抑制する方法です。ビニールで覆った土壌が日光によって50℃以上まで加熱され、病気や害虫のリスクが大きく軽減されます。
消毒に適した時期
- 7月〜9月の真夏がベスト(気温が高く晴天が多い時期)
- 最低でも2週間以上の晴天が続く予報を狙うと効果的
太陽光消毒の手順
土を耕し、しっかりと湿らせる
雑草や残渣を取り除き、30cmほどの深さまでよく耕します。その後、水分が熱を伝えやすくするためたっぷりと水をかけて土をしっかり湿らせることが重要です。
透明ビニールをピンと張って覆う
厚さ0.02〜0.05mm程度の農業用透明ビニールを土の表面に密着させるように敷き、土とビニールの間に空気を入れないよう注意します。端はしっかり土で押さえ、熱が逃げないようにします。
そのまま2〜4週間放置
毎日晴れが続けば2週間ほどで効果がありますが、曇りがちな場合は3〜4週間程度かけると安心です。
ビニールを外し、土を軽く耕してから使用
消毒後は、土を軽く耕し、必要に応じて堆肥や肥料を混ぜてから植え付けに備えましょう。
太陽光消毒のコツと注意点
- 雑草の種や病原菌が多い場所には定期的に毎年実施するのがおすすめ
- 黒マルチではなく透明ビニールを使用する(黒では高温になりにくい)
- 土をしっかり濡らしておくことで内部まで熱が伝わる
- 連作障害の出やすいナス科やウリ科を育てる前に特に有効
まとめ
太陽光消毒は、農薬を使わずに土壌環境を整えるエコで安全な方法です。真夏の太陽を活かして、病気や害虫に強い元気な野菜を育てましょう!
太陽光消毒後は、元肥をしっかり入れておくと野菜の育ちが良くなりますよ。