ビワの育て方|初心者でも簡単!甘くて爽やかな初夏の果実を家庭で育てよう!種・挿し木からの育て方も解説
こんにちは!
今回は、初夏に実る甘酸っぱい果実「ビワ(枇杷)」の育て方をご紹介します。
ビワは病害虫に強く、暖かい地域なら庭植えでも鉢植えでも育てられる果樹です。市販の苗から育てる方法に加え、種からや挿し木での増やし方も紹介します♪
ビワの基本情報
- 科名:バラ科
- 原産地:中国南部
- 樹高:2〜5m(鉢植えなら1〜2m程度)
- 収穫時期:5〜6月
- 結実までの年数:苗:3〜5年、種・挿し木:5〜10年
ビワの栽培スケジュール
- 植え付け:3〜4月または9〜10月
- 開花時期:11〜2月(冬に咲く珍しい果樹)
- 収穫時期:5〜6月
ビワの育て方(苗から)
植える場所と用土
日当たりと水はけのよい場所を選びます。鉢植えの場合は、深めの鉢に赤玉土6:腐葉土4の割合で用土を作ります。
苗の植え付け
根鉢より一回り大きな穴を掘って植え、たっぷり水を与えましょう。鉢植えの場合は10〜15号鉢がおすすめです。
水やり
庭植えは根付けば自然雨でOKですが、鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
肥料
2月と9月に有機肥料または果樹用の緩効性肥料を施します。肥料を与えすぎると実が付きにくくなるので注意が必要です。
剪定
収穫後(6〜7月)と落葉期(冬)に、混み合った枝や内向きの枝を整理しましょう。
病害虫対策
基本的に病害虫に強いですが、ハダニ・アブラムシに注意し発見次第早めに駆除します。
ビワを種から育てる方法
種を採取する
市販のビワを食べた後、果肉をきれいに洗い落とし、ぬめりもよく落とします。
発芽処理
乾燥に弱いので、濡らしたキッチンペーパーに包んでポリ袋へ入れ、室温で保管します。2〜4週間で根が出ます。
ポットに植え付け
根が出たらポットに植えます。土は赤玉土6:腐葉土4の割合で、水はけのよい用土を使用します。深く植えすぎないよう注意してください。
成長管理
日当たりの良い場所で管理し、1〜2年育ててから鉢増しか庭植えにします。種から育てたビワは結実まで時間がかかりますが、育てる楽しさがあります。
ビワを挿し木で増やす方法
挿し木の適期
6〜7月の梅雨時期または9〜10月が最適です。気温が20〜25℃あり、湿度が高いと成功しやすくなります。
挿し穂の準備
その年に伸びた若い枝を10〜15cmほど切り、下葉を取り除きます。発根促進剤(ルートンなど)を使うと成功率がUPします。
用土と挿し方
赤玉土(小粒)や鹿沼土など清潔で水はけの良い土に挿します。鉢底から水が出るまでたっぷり水をやり、明るい日陰で管理します。
発根管理
土が乾かないように水やりを続け、1〜2ヶ月ほどで発根します。根付いたら徐々に日向に慣らしていきましょう。
※注意※
挿し木から育てたビワは親と同じ性質を持ちますが、実をつけるまでに年数がかかるため、気長に育てる気持ちが大切です。
鉢植えで育てる場合のポイント
- スペースが限られる場所でも育てられる
- 根詰まりを防ぐため、2〜3年ごとに植え替えを
- 冬の寒さ対策が必要(室内取り込みや不織布で保温)
ビワ栽培のコツ&ポイント
- 日光が命:日当たりが良い場所で育てることで、花付き・実付きが向上します。
- 摘果で実を充実:1房に2〜3果残して他は取り除くと、大きな実になります。
- 防寒対策:特に冬の花を守るため、霜の当たらない環境で管理しましょう。
ビワを使ったおすすめレシピ
ビワのコンポート
材料:ビワ、砂糖、レモン汁、水
- ビワの皮と種を取り除く。
- 砂糖・水・レモン汁で弱火で煮る。
- 冷やしてデザートやヨーグルトに添えて♪
ビワのジャム
材料:ビワ、砂糖、レモン汁
- 果肉を刻み、鍋に砂糖とレモン汁を加える。
- 弱火で煮詰め、とろみが出たら完成。
まとめ|ビワは種・挿し木・苗、どれでも楽しめる果樹!
ビワは丈夫で育てやすく、果実の味もよいため家庭栽培にぴったりです。苗で育てるのが確実ですが、種や挿し木で増やしていくのも楽しみの一つです。
自宅でじっくりと育てたビワの果実は格別ですよ!ぜひあなたの家庭菜園にビワを仲間入りさせてみてくださいね。