エンドウの育て方|初心者でも簡単!春を彩る甘みたっぷりの豆野菜!家庭菜園で楽しむ絹さや・スナップエンドウ・グリーンピース

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エンドウの育て方|初心者でも簡単!春を彩る甘みたっぷりの豆野菜!家庭菜園で楽しむ絹さや・スナップエンドウ・グリーンピース

こんにちは!

今回は、春先の畑や庭を彩り、甘くてみずみずしい味わいが魅力の「エンドウ」の育て方についてご紹介します。

エンドウはマメ科に属する植物で、古くから家庭菜園で親しまれてきた定番野菜です。絹さや、スナップエンドウ、実エンドウ(グリーンピース)など種類が豊富で、用途に応じてさまざまな料理に使えます。耐寒性があり育てやすいため、初心者の方にもおすすめです。

春先の畑に緑のつるが絡まる姿は美しく、収穫時の甘く香る豆の香りは格別です。さらに、エンドウは窒素を固定する性質があり、連作障害を避けるためにほかの野菜と組み合わせて植えることで畑全体の土壌改善にも役立ちます。

栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維が豊富で、健康的な家庭料理に欠かせない野菜です。

エンドウの基本情報

  • 科名:マメ科
  • 生育適温:10〜25℃
  • 栽培難易度:★★☆(中級)
  • 主な栽培時期:種まき:10月〜11月(秋まき)、収穫:3月〜5月
  • 収穫までの期間:約4〜6か月

エンドウには、大きく分けて「絹さや」「スナップエンドウ」「実エンドウ」の3タイプがあります。絹さやは若い莢を食べ、スナップエンドウは莢ごと食べられ、実エンドウは中の豆を収穫します。それぞれ収穫時期や調理法が異なり、栽培する品種によって家庭菜園の楽しみ方も変わります。

家庭菜園におすすめの品種

絹さや系

「成駒三十日」や「赤花絹さや」は早生で育てやすく、春先から長く収穫できます。莢が柔らかく、炒め物やサラダにも最適です。

スナップエンドウ系

「スナック2号」は莢が肉厚で甘みが強く、家庭菜園でも人気の品種です。莢ごと食べられるため、収穫後すぐにおやつ感覚で楽しめます。

実エンドウ系(グリーンピース)

「ウスイエンドウ」や「グリーンピース」は豆ごはんや煮物に最適で、甘みが強いのが特徴です。莢が膨らんで豆がしっかり太った頃が収穫の目安です。

土作りと畑の準備

土づくり

エンドウは根粒菌と共生して窒素を固定するため肥料は少なめで大丈夫ですが、痩せた土壌では生育が悪くなります。

種まきの2週間前に苦土石灰をまき耕した後、堆肥や少量の化成肥料を施します。畝は幅60cm、高さ10〜15cm程度にすると水はけが良く、根が健全に育ちます。

連作障害を避けるため、同じ場所での栽培は3〜4年空けるのが望ましいです。また、畝間を十分にとることで通風がよくなり、病害虫の発生リスクも減ります。寒冷地ではマルチや防寒シートを活用して霜よけを行うと、苗の生育が安定します。

種まきと苗作り

エンドウは直まきが基本です。

畝に深さ2〜3cmのまき溝を作り、株間20〜30cmで1か所に3〜4粒まきます。発芽後に間引き、元気な苗を2本残します。寒冷地ではセルトレイで育苗し、春に植え付ける方法もありますが、根を傷めやすいため直まきが望ましいです。

発芽には10〜15℃の気温が最適で、寒さに強い一方で、極端に寒いと発芽が遅れることがあります。発芽後は日当たりの良い場所で育て、風通しを意識して管理しましょう。

支柱立てと栽培管理

つるあり品種は生育に伴い1m以上伸びるため、支柱やネットを使って誘引します。高さ1.5m程度の竹や支柱にネットを張り、つるを絡ませると管理が楽です。つるなし品種は支柱不要で、低いまま育てることができます。

追肥は開花期以降に少量ずつ施すのが基本です。チッソ肥料が多すぎるとつるばかり茂り、花つきが悪くなるので注意してください。水やりは土の表面が乾いたタイミングで与え、過湿に注意します。

病害虫対策

エンドウは比較的病害虫に強いですが、春先にはうどんこ病や灰色かび病が発生することがあります。風通しを良くし、過湿を避けることで予防可能です。

害虫ではアブラムシが多く発生し、株全体に群がると生育が阻害されます。発見次第取り除くか、防寒・防虫ネットを利用しましょう。

鳥害も多いため、発芽直後や花・若莢は防鳥ネットで保護してください。

収穫の目安と方法

絹さやは開花後10日程度で柔らかいうちに収穫しましょう。

スナップエンドウは莢が膨らみ始め、中の豆が少し膨らんだ頃が食べ頃です。実エンドウは莢が丸く膨らみ、豆が十分太った状態で収穫します。

莢を傷めないようハサミで切り取り、収穫のタイミングを逃さないことが重要です。

収穫後の保存と加工

収穫したエンドウは、冷蔵庫の野菜室で1〜2日程度保存できます。

長期保存する場合は、莢を茹でて冷凍すると、甘みや食感を保ったまま使えます。また、莢から豆を取り出して冷凍する方法も便利です。

料理の用途に応じて、茹でるかそのまま使うかを選びましょう。

おすすめレシピ3選|採れたてエンドウを楽しもう

絹さやのバター炒め

材料:絹さや100g、バター10g、塩少々、こしょう少々

作り方:

  1. 絹さやは筋を取り、洗って水気を切る
  2. フライパンにバターを熱し、絹さやを入れて炒める
  3. 塩とこしょうで味を調え、シャキッとした食感を残して完成

スナップエンドウのサラダ

材料:スナップエンドウ100g、ミニトマト5個、オリーブオイル大さじ1、塩・こしょう少々

作り方:

  1. スナップエンドウはさっと茹で、冷水で冷やす
  2. ミニトマトと一緒にボウルに入れ、オリーブオイルと塩・こしょうで和える
  3. 冷蔵庫で冷やして彩り豊かなサラダとしていただく

グリーンピースごはん

材料:実エンドウ100g、米2合、水適量、塩小さじ1/2

作り方:

  1. 米を研ぎ、通常の水加減で炊飯器にセットする
  2. 塩を加え、上にグリーンピースをのせて普通に炊く
  3. 炊き上がったら全体を軽く混ぜて完成。豆の甘みと香りが楽しめる春の定番ごはん

エンドウのポタージュ

材料:絹さや100g、玉ねぎ1/2個、じゃがいも1個、牛乳200ml、水200ml、塩・こしょう適量
作り方:

  1. 玉ねぎとじゃがいもは薄切りにし、水と一緒に鍋で煮る
  2. 絹さやを加え、やわらかくなるまで煮る
  3. ミキサーで滑らかにし、牛乳を加えて温め、塩・こしょうで味を調える
  4. 彩りに茹でたエンドウをトッピングして完成

まとめ|春の家庭菜園で育てやすく美味しいエンドウを楽しもう

エンドウは耐寒性があり、初心者でも比較的育てやすい豆野菜です。

栽培のポイントは「秋まきで越冬させる」「支柱や防寒対策を行う」「追肥は控えめにする」の3点です。絹さややスナップエンドウ、グリーンピースなど、収穫の仕方次第でさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

さらに、収穫したエンドウはバター炒め、サラダ、豆ごはん、ポタージュなど、家庭料理でも大活躍します。冷凍保存も可能で、長期間美味しいエンドウを楽しめます。

春の家庭菜園で育てて、甘みと香りあふれるエンドウをぜひ食卓で堪能してください!