ジャガイモの収穫後、畑を有効活用しよう!後作におすすめの野菜5選
春植えのジャガイモを収穫した後、畑が空いてしまっても、そのままにしておくのはもったいないですよね。
ジャガイモの収穫は地域にもよりますが、6月〜7月頃が多く、その時期からでも栽培可能な「後作野菜」を植えることで、畑の生産性をグッと高めることができます。
そこで今回は、ジャガイモの後作に適したおすすめ野菜を5つ厳選してご紹介します。
それぞれの野菜の特徴や育てやすさ、連作障害の心配が少ない理由などもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
枝豆(エダマメ)
ジャガイモの後作として、まずおすすめしたいのが枝豆です。
枝豆はマメ科の植物で、ナス科であるジャガイモとは異なる科目に属しているため、連作障害の心配がほとんどありません。土壌中の窒素を自ら固定する力があるため、肥料も控えめで育てやすいのが特徴です。
枝豆は、気温が十分に高い6月〜7月頃に種をまけば、8月〜9月には収穫できます。栽培期間も比較的短く、家庭菜園でも人気の高い夏野菜です。収穫時期を少し遅らせることで、お盆頃に「採れたて枝豆と冷たいビール」という贅沢も楽しめますよ。
枝豆の栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
空芯菜(クウシンサイ)
空芯菜は東南アジア原産の野菜で、暑さにとても強く、ジャガイモの収穫後にぴったりの夏向き野菜です。栄養価も高く、ビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、炒め物やおひたしなどで美味しく食べられます。
育て方はとても簡単で、6月以降に種をまけばすぐに発芽し、1か月程度で収穫可能になります。生育が旺盛なので、何度も切り戻して再収穫ができるのも大きな魅力です。また、病害虫も比較的少なく、家庭菜園初心者にもおすすめです。
空芯菜の栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
オクラ
オクラもジャガイモの後作として適した野菜のひとつです。オクラは暑さに強く、7月に植えても充分間に合います。ナス科ではなくアオイ科に属しているため、連作障害のリスクも少なく、土壌を選ばずよく育ちます。
栽培期間は長めで、初夏に植えれば9月頃まで次々と実をつけてくれます。成長が早く、開花からわずか数日で収穫できるのも特徴で、収穫のタイミングを見逃さなければ、毎日のように楽しむことができます。
ジャガイモを収穫した後の、暑い夏を有効に活用したい方には、非常におすすめです。
空芯菜の栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
小松菜(コマツナ)
暑さに少し弱いイメージがある小松菜ですが、品種によっては夏栽培にも耐えられるタイプもあり、7月〜8月の種まきで秋口に収穫できます。特に高温期向けの耐暑性品種を選ぶことで、ジャガイモの後作として無理なく育てることが可能です。
小松菜はアブラナ科の野菜で、ジャガイモと科が異なるため連作障害の影響は少なめです。ただし、アブラナ科の野菜(キャベツやダイコンなど)を以前育てていた畑の場合は注意が必要です。
成長が早く、種まきから1か月ほどで収穫可能なのも魅力的で、家庭菜園で不足しがちな「葉物野菜」を補える便利な存在です。
小松菜の栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
人参(ニンジン)
ジャガイモ収穫後の7月中旬〜8月上旬にかけて種まきできるのがニンジンです。ニンジンはセリ科の野菜で、連作障害の影響は少なく、病害虫にも比較的強いという特徴があります。
ただし、発芽にはややコツが必要で、高温期の乾燥に注意が必要です。発芽までの1週間程度は、毎日水やりを欠かさないようにしましょう。マルチや不織布を使って地温と水分を管理すれば、発芽率も高くなります。
収穫までは3か月ほどかかりますが、秋の終わりから冬にかけて美味しいニンジンが味わえるのは、後作栽培の醍醐味です。
ニンジンの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ|後作野菜をうまく活用して、畑をフル回転させよう!
ジャガイモの後に植える野菜として、枝豆・空芯菜・オクラ・小松菜・ニンジンの5種類をご紹介しました。
それぞれ違った魅力があり、気温や収穫時期、家庭での使い勝手などによって選び分けることができます。
同じ畑で複数の野菜を年間通じて育てることは、畑の効率を高めるだけでなく、家庭菜園の楽しみ方をぐっと広げてくれます。季節の移り変わりを感じながら、次の野菜を育ててみませんか?
後作の計画を立てることで、収穫の喜びが2倍にも3倍にも広がります。ぜひ、今回ご紹介した野菜を参考に、ジャガイモ収穫後の畑もフル活用してくださいね。