キュウリの後作におすすめの野菜5選|連作障害を防いで秋冬も畑をフル活用しよう!
キュウリは夏野菜の代表格で、5月〜6月に植え付けて7月〜8月に収穫のピークを迎えます。キュウリが終わる頃にはまだまだ気温も高く、畑を休ませるのはもったいない時期。そんなときに活躍するのが「後作(あとさく)野菜」です。
ただし、キュウリはウリ科の植物で、連作障害が起こりやすい野菜でもあります。ですので、同じウリ科(スイカ・カボチャ・メロンなど)をすぐに植えるのは避け、別の科の野菜を選ぶことがポイントです。
今回は、キュウリの収穫後に植えられる「後作におすすめの野菜」を5つご紹介します。連作障害を避けながら、秋冬の家庭菜園を豊かにしましょう。
ホウレンソウ
秋冬の家庭菜園に欠かせない定番野菜、ホウレンソウ。9月〜10月に種をまけば、11月には収穫が可能です。栽培期間が短く、家庭でも使いやすい葉物野菜として重宝されます。
キュウリと異なるヒユ科に属するため、連作障害の心配が少なく、後作に最適です。涼しくなると甘みが増すため、晩秋に向けて育てるのがおすすめです。
ホウレンソウの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ダイコン
秋まきの定番野菜であるダイコンは、キュウリの後作として理想的です。キュウリは浅根性で、地表付近の栄養を使いがちですが、ダイコンは根を深く伸ばすため、耕した土をしっかり使い切ってくれるのが特徴です。
アブラナ科の植物で、キュウリとの連作にも問題はありません。種まきは9月上旬〜中旬がベスト。12月頃の収穫に向けてじっくり育てましょう。
ダイコンの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

コマツナ
コマツナはアブラナ科の葉物野菜で、冷涼な気候を好みます。9月中旬〜10月上旬に種まきをすれば、11月頃には収穫が可能です。発芽も早く、短期間で育つため、気温が落ち着いてからの後作にもぴったりです。
クセのない味で料理に使いやすく、栄養価も高いので、家庭菜園でも人気の野菜です。
コマツナの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ミズナ(水菜)
ミズナもアブラナ科の野菜で、9月〜10月の種まきで11月以降に収穫できます。生でサラダにしても美味しく、浅漬けや鍋料理にも重宝されます。
発芽も早く、気温が下がってきてもぐんぐん育つので、秋冬の葉物野菜として非常に育てやすい存在です。キュウリとは全く異なる性質のため、連作障害の心配もありません。
ミズナの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

カブ(蕪)
カブは根菜類の中でも育てやすく、短期間で収穫できるため、キュウリの後作として最適です。9月〜10月に種まきしておけば、11月中には収穫が可能。早生種なら1か月程度で仕上がります。
アブラナ科ですが、小松菜や水菜と同様、キュウリとは異なる系統なので安心して植えられます。葉も栄養豊富で、炒め物やお浸しに活用できます。
カブの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

まだまだキュウリが食べたい方には【地這いキュウリ】
キュウリの収穫は終わってしまいましたが、「まだまだキュウリが食べたいよ」って方におすすめな野菜です。
通常のキュウリと同じウリ科ではありますが、通しで栽培すれば連作障害は出にくく作りやすいかと思います。
名前の通り、地面を這うように育つ原種に近い品種のキュウリになるので広い栽培面積が必要です。
地這いキュウリの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ|キュウリの収穫後も畑を休ませず、秋冬野菜を楽しもう
キュウリの後作には、以下のような葉物・根菜類がおすすめです:
- ホウレンソウ(甘みのある葉野菜、冷涼な気候に強い)
- ダイコン(土壌を深く使う秋冬の主力野菜)
- コマツナ(クセがなく、料理の汎用性が高い)
- ミズナ(サラダにも鍋にも合う万能葉物)
- カブ(葉も根も食べられる、育てやすい根菜)
いずれもウリ科のキュウリとは違う科目に属しており、連作障害を避けることができます。夏野菜が終わったあとも、秋〜冬の間に収穫を楽しめる後作野菜を選ぶことで、畑をフル活用できます。
この秋は、ぜひキュウリの後にもうひと作、リレー栽培を取り入れて、季節の変化を感じながら家庭菜園を楽しんでみてください。