スーパーで買ったミニトマトを土に植えて「ミニトマト」を大量に収穫する方法
ミニトマトって家庭菜園の定番品種で、一個の苗から大量に収穫出来て家計も大助かりな野菜ですが、苗自体まあまあなお値段がします。
スーパーで買ったミニトマトにもちゃんと種は入っているので、これを植えたら安く大量にミニトマトが食べれるんじゃない?また、収穫したミニトマトの種を植えれば永遠にミニトマトが食べれるんじゃない?
という事で、スーパーで買ったミニトマトを土に植えて育てて収穫する方法をご紹介します。栽培難易度はそれほど高くないですが、いくつか注意点があります。
以下に栽培のステップごとに説明します。
完熟したミニトマトを選ぶ
完熟していて種がしっかり成熟しているミニトマトを選びましょう。赤くて傷のないものが理想です。
ただ、ミニトマトの発芽率自体は結構高いので、スーパーで販売されている赤くなっているものであれば大丈夫です。
食べて美味しかったミニトマトで試してみてください。
種を取り出して乾燥させる
トマトを切って中の種を取り出し、種のぬめりをティッシュなどで取り水洗いします。
キッチンペーパーなどに並べて、風通しの良い日陰で2~3日種が完全に乾くまで乾燥させます。
まあ、私はめんどくさいので最初の一度以外は、ミニトマトの実をそのまま埋めています。
種まき
小さなポットや育苗トレーに市販の野菜用培養土を入れます。
種を土に5mmほどの深さにまき、軽く土をかぶせます。
発芽するまで乾かさないようにしっかりと水をやり、直射日光は避けて明るい場所で管理します。
発芽日数はおおむね5~10日程度で、発芽適温は15~25℃です。 最低発芽温度は11℃、最高発芽温度は30℃ですので、種を撒く時期に注意してください。
ミニトマトを丸ごと埋めると、次から次に発芽してくるので適時間引きして、最終的には丈夫な苗を一本にしていってください。
このポットではこの後も次々に芽が出てきました。
真夏でも意外と発芽はしますが、真冬で屋外での発芽はほぼ不可能です。真冬に発芽させたい場合は適温までヒーターなどで加温してください。
発芽さえすれば、写真のようにペットボトルを被せれば屋外でも育っていきます。また、苗が小さいうちは風避けにもなるので、ペットボトルは結構便利です。
本葉が2~3枚になったら植え替え
発芽した苗は、本葉が2~3枚になったら鉢やプランターに植え替えましょう。根が深く広がりますので深めの鉢(直径20cm以上)が理想です。
私は、コンパニオンプランツとしてニラと混植していますが、ミニトマト単体なら丸型のプランターでもOKです。
まだ支柱をたてる程育っていないので、風よけでペットボトルを被せています。
ミニトマトを元気に育ててたくさん収穫するためには、植え替えるプランター選びがとても重要です。以下のポイントを押さえると、失敗が少なくなります。
ミニトマト向けプランターの選び方
サイズ(容量)は深くて大きいものを選ぶ
目安の容量としては、10~15リットル以上あるものから選び、深さは30cm以上必要です。理由として、ミニトマトは根を深く張るので、浅いと根詰まりして生育不良になります。60cmプランターなら2株、30cm深型鉢なら1株が目安です。
水はけの良いものを選ぶ
底に穴があるタイプを必ず選びましょう。スノコ付きや底面給水タイプもおすすめで、根腐れしにくく初心者向けです。
まあ、こちらに関してはほとんどの野菜で当てはまりますね。
材質はプラスチックでOK
軽くて扱いやすいプラスチック製が一般的でコスパも良好です。
ただ、テラコッタや陶器のプランターは重くて割れやすいですが見た目は良いです。私はコスパ重視なのでプラ一択ですが、お庭の雰囲気に合わせて選んでみてください。
カラーは明るめの「白」か「ベージュ」が無難
黒や濃い色のプランターは、夏場に熱がこもりやすく根を傷めることがあります。あえて濃い色にする必要もないので、安い一般的なカラーのものにしてください。
移動しやすさもチェック
キャスター付きのプランター台を使うと、日当たりを調整したり台風などの強風時に移動出来るので便利です。まあ、このポイントに関してはあれば便利だよくらいのものです。
こういうやつです。
おすすめの組み合わせ例
「65cmで15L前後の深型プランター」と「野菜用培養土」と「支柱」と「鉢底石」を用意すれば、 初心者でもほぼ失敗なしでいけます。
置き場所と水やり
日当たりの良い場所で、1日に6時間以上太陽光があたる場所に置く。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えますが、ただし過湿には注意してください。
ミニトマトは水を少なめに育てた方が甘みが増しますので、水やりは控えめくらいがちょうどいいです。
支柱立てと摘芯
茎が伸びてきたら支柱を立てて支え、高さが50~70cmになったら「摘芯(てきしん)」して、実に栄養を集中させます。
受粉と収穫
ミニトマトは自家受粉しますが、軽く花を揺らしたり綿棒で花の中心を触って人工授粉させると実がつきやすくなります。
実が赤くなったら収穫です。最盛期になると次々に実がなってくるので、遅れずに収穫していってください。
注意点
スーパーのトマトはF1種(一代交配種)の可能性が高く、その種から採れたミニトマトは親とは異なる性質になることもあります。
また、市販の種と比べて発芽率や収量が低いこともあるようですが、私が育てた限りでは、種は適温であれば発芽しますし、収量も大きく劣る事は無いですね。