チマサンチュの育て方|初心者でも簡単!焼肉に欠かせない、栄養満点で長く収穫できる人気の葉野菜
チマサンチュは、韓国料理でおなじみの「包み野菜」として有名な野菜で、焼肉を巻いて食べる葉物として広く親しまれています。
一般的なレタスと比べて葉がやわらかく、ほんのりとした苦味と甘みが特徴です。生で食べられるのはもちろん、炒め物やスープなど加熱料理にも活用できる万能野菜です。
栽培期間が短く、繰り返し収穫できるため、家庭菜園におすすめの作物です。
チマサンチュの基本情報
- 科名:キク科
- 原産地:西アジア
- 生育適温:15〜20℃(冷涼な気候を好む)
- 連作障害:あり(1年~2年空ける)
- 栽培難易度:★☆☆(初心者向け)
- 栽培時期:春まき:3月〜5月、秋まき:9月〜10月
- 収穫時期:種まきから30〜50日程度
- 草丈:20〜40cm程度
チマサンチュはレタスの一種で、韓国語で「包む野菜」を意味します。暑さに比較的強く、春から秋まで栽培でき、家庭菜園でも非常に人気があります。長期間収穫できるのが特徴で、外葉を1枚ずつ摘み取る方法をとることで、1株から何度も収穫を楽しめます。
栽培スケジュール
チマサンチュは春と秋が栽培の適期です。春まきは3月〜5月、秋まきは9月〜10月が目安です。
夏の暑さにも比較的強いですが、真夏は高温でとう立ち(花芽が伸びること)しやすいため、遮光ネットを利用すると安心です。
プランター栽培でも十分楽しめるため、ベランダ菜園にも向いています。
種まきと土づくり
チマサンチュは直まきでもポットまきでも育てられます。
畑にまく場合は、畝幅60cm程度、高さ10〜15cmの畝をつくり、すじまきにします。種は5mmほどの深さにまき、軽く覆土してからたっぷりと水を与えます。発芽適温は15〜20℃で、5〜7日ほどで発芽します。
土壌は水はけが良く、有機質に富んだ肥沃な土を好みます。pHは6.0〜6.5が適しており、酸性土壌の場合は石灰を施して調整します。元肥として堆肥や緩効性肥料を施し、よく耕してから種をまくと生育が良くなります。
間引きと定植
発芽後は込み合った部分を間引きし、株間が15cm程度になるように整えます。
ポットで育てた場合は、本葉が4〜5枚出た頃に畑やプランターに定植します。移植後は活着を助けるためにたっぷりと水を与えましょう。
水やりと追肥
チマサンチュは水分を多く必要とする野菜です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、乾燥を防ぐように管理します。特に夏場は乾燥しやすいため、朝夕の水やりが欠かせません。
追肥は定植後2〜3週間に1回程度、液肥や化成肥料を与えると葉の生育が良くなります。
収穫のタイミング
草丈が20cm前後になったら収穫適期です。
外側の葉から1枚ずつ摘み取り収穫することで、株を傷めずに長期間収穫が可能です。1株で1〜2か月ほど継続的に収穫できるのがチマサンチュの魅力です。
収穫が遅れると葉が硬くなり、苦味が強くなるため、若いうちに収穫するのがおすすめです。
病害虫対策
チマサンチュは病害虫に比較的強いですが、アブラムシやヨトウムシ、ナメクジなどが発生することがあります。防虫ネットを使用したり、こまめに観察して被害を最小限に抑えましょう。
風通しを良くすることも病害虫予防につながります。
おすすめ品種
グリーンサンチュ
葉がやわらかく、苦味が少ない人気の品種。
レッドサンチュ
赤みのある葉が美しく、食卓を彩る品種。
チマレタス
収穫期間が長く、初心者向け。やわらかい葉が特徴。
初心者向け栽培のコツ
- 外葉を摘み取る方法で収穫し、長く楽しむ。
- 乾燥を防ぐためにマルチングを利用すると安心。
- 夏場は遮光ネットを使い、とう立ちを防ぐ。
- プランター栽培でも十分に育つため、手軽に始められる。
チマサンチュを使ったおすすめレシピ
焼肉のチマサンチュ包み
材料:チマサンチュ適量、焼肉用牛肉200g、コチュジャン大さじ1、味噌大さじ1、ニンニクすりおろし少々、白ごま少々
作り方:
- 牛肉を焼き、味噌とコチュジャンを混ぜたタレを添える。
- チマサンチュで包んで食べる。
チマサンチュのナムル
材料:チマサンチュ1束、ごま油大さじ1、醤油小さじ2、塩少々、白ごま適量
作り方:
- チマサンチュをざく切りにし、ごま油と醤油で和える。
- 仕上げに白ごまを振る。
チマサンチュと豚肉のスープ
材料:チマサンチュ1束、豚バラ肉150g、にんにく1片、鶏ガラスープ500ml、塩胡椒少々
作り方:
- 鍋に豚肉とにんにくを炒め、鶏ガラスープを加える。
- チマサンチュを入れてさっと煮る。
まとめ
チマサンチュは栽培期間が長く、収穫量も多いため、家庭菜園初心者におすすめの葉物野菜です。
長く収穫を楽しめるだけでなく、料理の幅も広がります。特に焼肉やナムル、スープなど、食卓を彩る存在として重宝されるでしょう。
今回紹介した栽培のコツやおすすめ品種を参考に、ぜひご家庭でチマサンチュ栽培に挑戦してみてください。