サトイモ(里芋)の育て方|初心者でも簡単!ねっとりホクホク!家庭菜園でおいしい里芋を育てよう
こんにちは!
今回は、日本の食卓に欠かせない伝統野菜「サトイモ(里芋)」の育て方をご紹介します。ねっとりとした独特の食感と優しい味わいが魅力で、煮物や汁物、和え物など幅広い料理に活躍します。
栽培にはややスペースが必要ですが、ポイントを押さえれば家庭菜園でもしっかり収穫できますよ!
サトイモの基本情報
- 科名:サトイモ科
- 生育適温:25〜30℃(暑さに強い)
- 栽培難易度:★★☆(中級)
- 主な栽培時期:植え付け:4月中旬〜5月中旬
- 収穫までの期間:約5〜6か月(10月〜11月が収穫期)
栽培スケジュール
- 植え付け:4月中旬〜5月中旬
- 追肥・土寄せ:6月〜8月(2〜3回)
- 収穫:10月〜11月(霜が降りる前に)
おすすめ品種
石川早生(いしかわわせ)
🔸育てやすく、ホクホク感と粘りのバランスが良い
- 特徴:肉質がやわらかく、煮崩れしにくい。全国で栽培される代表的な品種。
- 収穫時期:やや早め(10月上旬頃から)
- 栽培のしやすさ:◎(初心者向け)
土垂(どだれ)
🔸ねっとり感が強く、煮物や和食にぴったり
- 特徴:しっとりした食感と粘りが強く、伝統的な里芋料理に最適。
- 収穫時期:10月中旬〜下旬
- 栽培のしやすさ:○(やや病気に注意)
セレベス
🔸大きく育ちやすい。見栄えよく収穫量も多め!
- 特徴:芋が大きく、皮がむきやすい。粘りは少なめで煮崩れしにくい。
- 用途:煮物、揚げ物、汁物など幅広く活用可
- 栽培のしやすさ:◎(収穫量が多く家庭菜園向き)
サトイモの育て方(畑・大型プランター共通)
土づくり
サトイモは肥沃で水持ちのよい土を好みます。深さ30cmほどまでしっかり耕し、苦土石灰を1㎡あたり100gまいて中和します。1週間後に堆肥3kg、化成肥料150gを混ぜてよく耕しておきましょう。
サトイモは水分を多く必要としますので、畝立てはしなくてもOKです。
種イモの準備と植え付け
- スーパーで売られている芋は発芽しないことが多いため、「種イモ」専用品を購入しましょう。
- 種イモは丸ごと1個植え(親芋)でOK。腐りやすいのでカットはNG。
- 株間30cm、条間60cmほどで植え付け、5cmほど覆土します。
- 収穫した親イモも次の植え付けに使用でき、親イモを使うと大きな小イモを収穫できます。
管理と水やり
サトイモは乾燥に弱いため、梅雨明けから真夏にかけては特に水やりが重要です。表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。敷き藁や黒マルチで乾燥防止するのもおすすめです。
追肥と土寄せ
- 1回目:6月中旬、株のまわりに化成肥料をまき、軽く土寄せ。
- 2回目:7月中旬、葉が大きくなってきたら再び追肥+土寄せ。
- 3回目:8月上旬、さらに根元に土を寄せておくことで、子芋の発育が良くなります。
病害虫対策
- 葉枯れ病:風通しを良くし、過湿に注意
- ヨトウムシ:葉を食害するため、見つけ次第捕殺
収穫
10月下旬〜11月上旬、地上部の葉が黄色くなり倒れてきたら収穫適期です。株元をスコップで広く掘り起こし、親芋・子芋・孫芋をまとめて収穫しましょう。
※サトイモは収穫した親イモを深めに植えておくと来春に勝手に芽吹きます。私はこの方法で毎年収穫していますので、種イモは最初の一回しか購入していません。
プランターでの育て方
- 深さ40cm以上・容量30L以上の大型プランターを使用
- 土は水もちの良い野菜用培養土を使用
- 植え付けは1鉢に1株が目安
- 乾燥させないよう注意し、特に夏はたっぷり水やりをおこなう
栽培のポイントまとめ
- 植え付け前にしっかり土づくり
- 追肥と土寄せをこまめに行う
- 夏場の水切れに注意
サトイモの保存方法
土付きのまま新聞紙に包んで冷暗所で保存すると、1か月以上鮮度を保てます。洗ってしまうと傷みやすいため、保存前は泥付きのままでOKです。
サトイモを使ったおすすめレシピ3選
サトイモの煮っころがし
材料:サトイモ8〜10個、だし200ml、醤油・みりん各大さじ2、砂糖大さじ1
作り方:
- サトイモの皮をむき、塩もみしてぬめりを取る。
- 鍋にすべての材料を入れて中火で15分ほど煮る。
- 煮汁が少なくなったら火を止め、味を含ませる。
サトイモとベーコンのバター炒め
材料:サトイモ5個、ベーコン2枚、バター10g、塩こしょう少々
作り方:
- サトイモは皮をむいて下ゆでし、一口大に切る。
- フライパンでベーコンとサトイモを炒め、バターと塩こしょうで味付け。
サトイモのポタージュ
材料:サトイモ200g、玉ねぎ1/2個、牛乳200ml、バター10g、コンソメ1個
作り方:
- サトイモと玉ねぎを薄切りにし、バターで炒める。
- 水100mlとコンソメを加えて10分煮る。
- ミキサーで撹拌し、牛乳を加えて温める。
まとめ|家庭でもホクホクのサトイモを育てよう!
サトイモはスペースと水分管理が必要ですが、手順を守って育てれば驚くほど立派な芋が簡単に収穫できます。採れたてのサトイモは市販品とはひと味違うおいしさです!
煮物はもちろん、洋風アレンジも可能な万能野菜ですので、ぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてくださいね。