ショウガ(生姜)の育て方|初心者でも簡単!香り豊かな薬味野菜を家庭菜園で楽しもう
こんにちは!
今回は、薬味や料理のアクセントに欠かせない「ショウガ(生姜)」の育て方をご紹介します。熱帯性の植物でありながら、日本の気候にもよく適応し、プランターでも簡単に育てられるのが魅力です。
風味豊かで香りの良い新ショウガを、家庭菜園でぜひ収穫してみましょう!
ショウガの基本情報
- 科名:ショウガ科
- 生育適温:25〜30℃(高温多湿を好む)
- 栽培難易度:★☆☆(初心者向け)
- 主な植え付け時期:4月中旬〜5月上旬
- 収穫までの期間:約5〜6か月
栽培スケジュール
- 植え付け:4月中旬〜5月上旬
- 収穫:9月下旬〜11月中旬(新ショウガ)、11月下旬以降(ひねショウガ)
おすすめの品種
大生姜(おおしょうが)
- 特徴:根茎が太く、スーパーでよく見かける定番品種
- 用途:薬味、漬物、生食にも
小生姜(こしょうが)
- 特徴:根茎が小ぶりで香りが強い。辛みも強く、薬効も高い
- 用途:佃煮、甘酢漬けなどに最適
金時ショウガ(きんときしょうが)
- 特徴:茎が赤く、薬味や紅ショウガに使われることが多い
- 用途:薬味、保存食、加工品
ショウガの育て方(畑・プランター共通)
種ショウガの準備
種ショウガはホームセンターや園芸店で「植え付け用」として販売されているものを使用するか、スーパーで購入します。購入した種ショウガを1片30〜50g程度に切り分け、腐敗防止のため1〜2日陰干しし、断面を乾かしておく。
土づくり
苦土石灰を少量(1㎡あたり100g)まき、耕し、堆肥2〜3kg+化成肥料100g/㎡を混ぜ込みます。
生姜は水はけが良く、有機質の多い土を好むので、畝は高めに整備します。
植え付け
株間30cm、深さ3〜5cm程度に埋め、軽く覆土し、植えたらたっぷりと水やりをします。発芽まではやや時間がかかる(3〜4週間)のでのんびりと待ちましょう。
管理・追肥
芽が出て15cm程度になったら、株元に追肥(化成肥料30g/㎡)をおこないます。その後も1か月ごとに追肥+軽く土寄せをして根茎の肥大を促します。生姜は乾燥に弱いため、夏場は敷きワラやマルチで保湿をしてください。
病害虫対策
- 軟腐病:水はけが悪いと発生しやすいため、畝を高く・湿気を避ける
- ヨトウムシ:葉を食害するので早めに捕殺
- ネキリムシ:種ショウガを食害するので植え付け時に防除剤を
収穫
9月下旬〜10月に収穫できる「新ショウガ」は、みずみずしく風味豊かな秋の味覚です。11月まで育てると、繊維が締まり保存性の高い「ひねショウガ」になります。
収穫は根元から掘り上げ、乾かして保存すると長期保存も可能になります。
プランター栽培のポイント
- 幅60cm以上、深さ30cm以上の深型プランターを使用
- 1つのプランターに2〜3株まで
- 高温多湿を好むので、日当たりと保湿を両立できる場所が理想
ショウガ栽培のポイントまとめ
- 高温多湿の環境を整える
- 乾燥と過湿に注意して管理
- 定期的な土寄せと追肥で根茎を育てる
おすすめレシピ3選|自家製ショウガを美味しく楽しもう
新生姜の甘酢漬け(ガリ)
材料:新ショウガ200g、酢200ml、砂糖80g、塩小さじ1
- ショウガを薄切りにして塩もみ後、熱湯でさっと茹でる
- 酢・砂糖を加えて沸騰させ、ショウガを漬ける
- 冷蔵庫で保存する。1週間で食べごろになる
ショウガ焼き
材料:豚肉200g、ショウガすりおろし1片分、しょうゆ・みりん・酒 各大さじ2
- ショウガと調味料を合わせ、豚肉を10分漬ける
- フライパンで焼いて完成。ご飯が進む定番おかず!
ショウガたっぷり鶏スープ
材料:鶏むね肉1枚、水500ml、ショウガ千切り10g、塩・酒少々
- 鶏肉とショウガを水と酒で煮込む
- 塩で味を調えたら、体が温まるやさしいスープに
まとめ|家庭で育てる香り高いショウガ
ショウガは初心者でも育てやすく、しかも長期間保存も可能な万能野菜です。自分で育てたショウガは香りも風味も格別です。
薬味や保存食に大活躍するショウガ、ぜひこの機会に育ててみてはいかがでしょうか?