トマトの後作におすすめの野菜5選|連作障害を避けて畑を健康に保つ栽培リレー野菜をご紹介します
こんにちは!
今回は「トマトの後作(あとさく)」におすすめの野菜をご紹介します。
トマトは夏野菜の代表で、多くの家庭菜園で育てられていますが、育て終わった後の畑をどう活用するかに悩む方も多いのではないでしょうか。
特にトマトはナス科に属するため、同じナス科のナス・ピーマン・ジャガイモなどを続けて植えると連作障害が発生しやすく、病害虫や土壌の疲弊を招きます。そこで大切なのが、適切な後作野菜を選ぶことです。
この記事では、トマトの後に植えると相性の良い野菜や、土壌改善につながる作物をご紹介します。
トマト後作の基本的な考え方
まず、トマトの後作を考える上で重要なポイントを整理しておきましょう。
1. ナス科を避ける
トマトはナス科の野菜なので、ナス・ピーマン・パプリカ・ジャガイモなどのナス科を続けて植えると病害虫(特に青枯病や根腐れ)にかかりやすくなります。最低でも2~3年は間隔を空けることが理想です。
2. 根の深さが違う野菜を選ぶ
トマトは根を深く張る性質があるため、浅根性の葉物野菜を後作にすると土壌バランスが良くなります。
3. 土壌改善につながる野菜を選ぶ
豆科の植物は根粒菌の働きで窒素を土に固定するため、痩せた土を肥沃に戻す効果があります。
これらを踏まえて、トマトの後に植えるのにおすすめの野菜を見ていきましょう。
エダマメ(枝豆)
枝豆はトマトの後作として最もおすすめの作物のひとつです。
豆科の野菜であり、根粒菌が土壌に窒素を供給してくれるため、トマトで消耗した土の栄養バランスを整えてくれます。さらに、浅根性のためトマトの根と競合せず、畑を休ませながら次の栽培につなげることができます。
家庭菜園では夏の終わりに枝豆をまき、秋に収穫するとちょうどよいリレーになります。
エダマメの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ホウレンソウ
トマト収穫後の秋から冬にかけては、ホウレンソウの栽培がぴったりです。
ホウレンソウは浅根性で生育期間も短いため、トマトで疲れた土にも比較的負担をかけずに育てられます。寒さにも強く、冬場の家庭菜園を彩る定番野菜です。
ホウレンソウの後には、また別の夏野菜を育てるサイクルに移行できるため、畑のローテーションを組みやすいのも魅力です。
ホウレンソウの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

コマツナ・チンゲンサイなどのアブラナ科野菜
コマツナやチンゲンサイなどのアブラナ科野菜も、トマトの後作に適しています。
これらは根張りが浅く、トマトの根の影響を受けにくいため、連作障害のリスクを回避できます。また、生育期間が短いため、短期間で収穫し、次の作付けへスムーズに移行できます。
特に秋まきコマツナは育てやすく、収穫まで1か月程度なので初心者にもおすすめです。
コマツナの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

チンゲンサイの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ネギ・ニラ
ネギやニラはコンパニオンプランツとしても知られ、土壌中の病原菌を抑える働きがあります。
トマトを育てた後の畑に植えることで、病気のリスクを軽減しながら栽培を続けられるのが利点です。ネギは長期間畑に植えておけるので、畑のローテーションの隙間を埋める存在としても重宝します。
ネギの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ニラの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

ダイコン・カブ
ダイコンやカブなどの根菜類も、トマトの後作に向いています。
特にダイコンは根を深く伸ばすため、トマト栽培で硬くなった土を耕す効果(生きた耕耘機のような働き)が期待できます。
ただし、アブラナ科は土壌病害が発生しやすいため、同じ場所で続けて育てるのは避けるようにしましょう。
ダイコンの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

カブの栽培方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

後作に向かない野菜
逆に、トマトの後に避けたい野菜もあります。
- ナス科(ナス、ピーマン、パプリカ、ジャガイモ)
- 同じ土壌を酷使する長期栽培の野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)
これらは連作障害や病害虫の温床になるため、畑の健康を守るためにも避けた方が安心です。
まとめ
トマトの後作には、枝豆・ホウレンソウ・コマツナ・ネギ・ダイコン・レタスといった野菜が相性抜群です。
トマト栽培で疲れた土を癒しつつ、次のシーズンにつなげるためには、連作障害を避けることと土壌改良効果のある作物を取り入れることが大切です。
畑を上手にリレーさせることで、年間を通じて家庭菜園を楽しめます。ぜひ、トマトを育て終わった後の畑で実践してみてください。