30歳で退職する場合の退職後の手続き一覧
この度一身上の都合で退職する事になりました。
退職するにあたり色々と調べたので、備忘録としてまとめてみました。他の退職する方にも役にたてばうれしいです。
私の場合退職の手続きとしては、社有什器の返却(郵送で)、退職関係の手続き(WEBシステム)くらいでしたね。
退職する場合の社内での必要事項は会社ごとに違うので、退職する前に人事部等に確認してください。
持株会の解約手続き
上場企業に勤めている方は、持株会に加盟している方も多いと思います。私も加盟していました。
その為、持株会の退会手続きが必要です。だいたい総務が窓口になりますので、退会したい旨伝えれば手続き方法を教えてくれます。
うちの会社は野村証券に委託しているので、野村証券で引出し(単元の場合)と解約の手続きを行いました。
単元株は、個人名義の証券口座にそのまま移管されますが、単元未満株がある場合は、売却後に売却金額を振り込む形になりました。
健康保険をどうするか?
会社で健康保険に加入していた場合は、任意継続か国民健康保険かを選択する事になります。
どちらの保険料が安いかを比較して加入する方を決めればいいと思います。
- 協会健保等に加入の場合は、協会健保に電話して任意継続の料金を教えてもらう
- 国民健康保険は市役所に行き、窓口で確認する(電話は鳴りっぱなしだったので直接行きました)
どちらも、「退職したんで、任意継続か国民健康保険か安い方に加入したいので、保険料を教えてください」と言えば優しくその場で教えてくれます。
退職にあたり色々と手続きしましたが、窓口の人はだいたい優しいですね。
私は任意継続の方が8000円ほど安かったので任意継続にしました。退職後20日間しか加入期間が無いので、この手続きは最短で行ってください。
私は協会健保加入で、手続きの書類が一通と、住民票が必要でしたが、これも加入している健康保険によって違うと思うので確認してください。
窓口での手続きはおこなっていないようで郵送での手続きになります。
現在の保険証は返却する
どちらに加入するにしても、現在の保険証は返却になります。返却場所は、会社宛が多いとは思いますが、私の場合は人事の委託会社宛になっていました。
任意継続する場合も、任意継続用の保険証が別途送られてきますので、今までの物は返却してください。
私は普通郵便で送りましたが、心配な方は書留で送った方が安心です。
国民健康保険の減額申請が出来る可能性がある
これは会社都合であれば減額される可能性があります。
私の場合は、退職自体は自己都合で辞めましたが、休職後に辞めましたのでそこを考慮して頂きました。ハローワーク的にはそれでOKみたいです。
特にこちらからお願いした訳でも無く、ハローワークの担当者が良い感じで申請してくれました。
この辺は人によるかも知れませんが、ほぼいい人ばかりでしたね。
住宅確保給付金
コロナ支援の一環で有名になった制度ですね。
こちらの申請は、コロナ以外にも通常の退職時にも使えます。
お金が無い人に家賃を補助する制度ですので、失業給付を受けてからでは使えません。要件に合うのであればハローワークに行く前に先に申請してください。
- 貯金額が100万未満
- 世帯収入が規定以下
他にも要件がありますので、各市町村役場に問い合わせてみてください。
厚労省のHPに制度概要が乗っています。
私は貯金が100万円以上あるので申請はしませんでしたが、1人暮らしで100万未満しか貯金が無い方は申請してみてください。
ハローワークに行く
これは離職票が出てからになります。
離職票は退職してからだいたい2週間ほどで届くそうですが、私は1週間ほどで到着しました。
他にも必要な物があるので、まとめて持って行きましょう。
- 雇用保険被保険者離職票
- マイナンバーカード
- 写真(縦3.0㎝×横2.5㎝)2枚
- 通帳かキャッシュカード(失業給付の振込口座)
ハローワークの人も非常に優しい方ばかりでしたね。役所の人って優しいんですね。今まであまり関わりが無かったので知らなかったです・・・。
失業給付の受給手続きに行くのですが、私の場合は退職前に休職しており直近2ヶ月の給料が無いです。
休職していた話はこの辺で話しています。
通常、退職前半年の給与で失業手当の給付額が決まるので、少なくなるんじゃ無いかと心配していましたが、この2ヶ月を除いた直近6ヶ月で計算してくれました。
私の場合、休職(傷病手当金を受給)→復職→退職という流れですが、この場合、待機期間無しで受給になる可能性が高いそうで、給付制限なしで申請してくれることになりました。
この場合、退職理由の書き方も重要みたいで、その書き方もご丁寧に教えてくれました。「病気で」「止む無く」という言葉を入れるのがポイントみたいです。
因みに私は退職理由として「就労環境が厳しく病気になってしまった為、やむをえず退職しました」と記入しました。給付制限無しで行けそうな方は参考にしてみてください。
基本給付は、在職年数に応じて変わります。私の場合は15年務めて4ヶ月間頂くことになりました。
基本給付以外にも、職業訓練と言うものがあり、受講中は基本手当の支給、お弁当代、交通費の支給があります。
最長2年で、看護師・保育士・介護士の資格取得があるので、2年間は食いっぱぐれないという事になります。
テキスト代は実費ですが、1万しない職業訓練もありますしね。
何この神制度。雇用保険制度ってすごいですね。感動で涙が・・・・。
個人的には重機の学校が面白そうでしたけどね。男の子なんでね。
バイトするか職業訓練をする
因みに基本給付受給中も、バイトは日数制限がありますがOKです。ただし、調子にのってバイトしすぎると、給付の減額や給付日数の先延ばしが行われます。
週20時間以下であれば問題ないようで、このラインを超えないように調整してください。
年金の手続き
ハローワークでの手続きが済んだら、次は国民年金の手続きに行きましょう。
サラリーマンであれば、厚生年金に加入していますので、退職後、国民年金に新規加入する事になります。
その際に、お金が無く国民年金の支払いが困難な場合は、免除申請も必ずおこなってください。
通常国民年金は前年所得によって、所得が規定より少ない場合に免除してくれますが、退職時は特例により免除申請(免除期間は3ヵ月)が可能です。
この場合、世帯全体で所得を計算されます。
- 一人世帯→手続きで全額免除になる可能性があります
- 夫婦→妻の所得によって免除の可否・免除の金額が決まります
- 親と同居、子を扶養している→それぞれ条件がありますので年金事務所に確認してください
私の場合は、夫婦子無し世帯なので、妻の所得を確認後に受給金額が決まります。決定まで2~3ヵ月かかりますので、それまでは年金の納付はしなくていいそうです。
- 免除不可→通常の国民年金納付書で納付
- 一部減額→減額後の納付書で納付
- 全額免除→納付書は送られてこない
因みに、妻も国民年金の場合、手続きすれば免除される可能性があります。合わせて申請する事をおすすめします。
ただ当然ですが、支給される国民年金は減りますので注意してください。当たり前ですが、全額納めた方が将来の支給額は増えます。
ただ、退職後未納するくらいなら免除申請してください。未納よりは将来貰える年金額は増えますので。
あと、国民年金事務所の窓口の人もいい人でしたよ。役所系の人は皆さんいい人ですね。
※ハローワークで職業訓練を受講した場合は、再度免除申請が行えます。期間は1年になりますので、国民年金を払うのが厳しいよって方は忘れず申請してください。
企業型確定拠出年金の手続き
辞めた会社で「企業型確定拠出年金」に加入していた場合、退職後に手続きが必要です。
- 新しい会社で企業型確定拠出年金の運用を行う
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)に自分で加入する
- 一時金として受け取る
- 60歳以上であればそのまま年金として受け取る
何もしないと6ヶ月後に国民年金基金連合会に自動移換され、所定の手数料がかかり続けることになるので忘れず手続きしてください。
忘れて自動移管後されても、最終的に他の確定拠出年金に移行する必要があります。移行しないと毎月52円が徴収され続けます。
他にも、自動移管時に4348円、自分で移管し直すのに1100円の手数料が徴収されバカバカしいので退職したらさっさと手続きしましょう。
私の場合は、楽天の個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管しました。まあ、この辺はお好きな証券会社で運用すればいいと思います。
因みに、運用商品は全世界株式にしました。
まとめ
退職後の手続きも初めての事ばかりで大変です。
大変ですが、手続きを行わないことで不都合も出てきますので漏らさず行ってくださいね。
あと、色々と初めての事で心配ですが、今回携わった方はいい人ばかりなので安心してください。
世の中いい人が多いんですね。